過去の事例から学ぶ火災予防 -火災事例の公表-
 事例№s-1 ストーブに可燃物が接触し出火した事例
 出火日時 平成22年1月 4時頃
 用   途 共同住宅 木造○階建
 被害程度 部分焼
 死 傷 者 なし
 概   要
この火災は、共同住宅1階の居室から出火したものです。
出火原因は、居住者の20代男性が帰宅後にストーブのスイッチを入れた際、普段から捨てずに周囲に積み重ねていたゴミ類が崩れ落ち、ストーブに接触して出火したものです。
 
 予防対策
 ストーブは北国で生活する私たちにとって欠くことのできない暖房器具です。
 ストーブの上部に洗濯物を干したり、周りに燃えやすいものを置いてあると、落下物が燃焼し周囲に燃え広がるなど、ちょっとした不注意から火災になってしまいます。
 「火の近くには燃えやすいものは置かない。」という火気使用時の基本をしっかり守り、次のことに注意しましょう。
・普段からストーブ周辺の整理整頓をし、可燃物がストーブに近づいたり、接触したりしないようにしましょう。
・外出時や寝る時には火を消すなど、火災予防を心がけましょう。

 事例№s-2 薪ストーブの輻射熱により床板が炭化、低温着火した事例
 出火日時 平成21年12月 0時30分頃
 用   途 作業所兼倉庫 木造2階建
 被害程度 全焼
 死 傷 者 なし
 概   要
この火災は、作業所兼倉庫の1階作業所から出火し、同建物を全焼、さらに隣接する住宅1棟を全焼したものです。
 出火原因は、建物が築60年以上を経過したものであり、薪ストーブを長年ほぼ同じ場所にて使用していた為、ストーブの熱がストーブ台及びストーブ底部の蒸発皿を経て、床下の土台(大引)部分が加熱され、その為除々に炭化が進み、無炎発火し出火したものであります。(低温着火)
 
 予防対策
 この火災は、薪ストーブの熱が、ストーブ台を介して床面に伝わり、長期間加熱された結果出火したものです。
 これは低温着火(低温発火)と呼ばれ、木材等の可燃物が、長期間発火温度以下の温度で加熱されると、徐々に乾燥、炭化しついには発火する現象です。
 この現象の恐ろしさは、ストーブやガステーブルのように毎日、長期間使用する場所で起こりやすく、見えない壁や床の中でゆっくり炭化が進行し、ある日突然出火することです。またレンガや鉄板のような不燃材でも、熱を伝える材質の場合は接している木材に熱が伝わるので注意が必要です。
 予防方法としては、次のようなことに注意しましょう。
・ ストーブ、コンロなどの火気使用器具は、壁などから十分な距離を取りましょう。
・ 距離がとれない場合は、熱を伝えない材料を壁との間に挟むなどの措置を取りましょう。

 事例№s-3 ポータブルストーブの移動の際に灯油が漏れ、出火した事例
 出火日時 平成20年10月 5時30分頃
 用   途 一般住宅 木造モルタル2階建
 被害程度 全焼
 死 傷 者 なし
 概   要
この火災は、木造モルタル造2階建て住宅(一部倉庫)の1階居間から出火し、同建物が全焼、隣接する住宅、倉庫の2棟が全焼、さらに住宅並びに倉庫の2棟が半焼した火災です。 
 出火原因は、居住者の80歳代の男性がポータブルストーブを和室から居間に移動したときに灯油が漏れ、ストーブを点火した際、噴出した火が漏れた灯油に着火し火災となったものであります。
 
 予防対策
ポータブルストーブを移動するときは、カートリッジタンクを入れたまま移動しないようにしましょう。傾けたり、転倒すると油漏れの恐れが有ります。
 また、定期的に油漏れ、油のにじみがないか確認しましょう。油が漏れたままストーブを点火すると、漏れた油に引火して火災になることが有ります。

 事例№s-4 薪ストーブの輻射熱により出火した事例
 出火日時 平成20年2月 18時30分頃
 用   途 一般住宅 木造平屋建
 被害程度 部分焼
 死 傷 者 なし
 概   要
この火災は、農村地区にあるログハウスで屋根を貫通する薪ストーブの煙突周辺から出火したものです。
 火災原因は、妻(40代)がストーブに薪を入れ送風口を最大にしたまま外出した事と、貫通部が煙突に近かったことにより3時間後に帰宅した時には、煙突の輻射熱が貫通部周辺に伝わり加熱された天井材に燃え移り出火したものです。
                                  
 予防対策
 この火災は、煙突の不適設置(離隔距離不足)により、周囲の可燃物が煙突の輻射熱により加熱され、出火しました。
 さらに長時間送風されたことにより通常よりも加熱されるという、取扱いの不備もありました。
ストーブ等燃焼器具をつけたままその場を離れることは、たいへん危険です。また燃焼器具の取り扱いは、周囲の状況を確認して正しく使用しましょう。

 事例№s-5 パネルヒーターの輻射熱により出火した事例
 出火日時 平成20年2月 14時30分頃
 用   途 納屋 木造平屋建
 被害程度 部分焼
 死 傷 者 なし
 概   要
種芋を保管している納屋で、暖房用として使用していたパネルヒーター(1200W)を長期間点けっぱなしで使用したため、輻射熱により建物内部の壁部分の炭化が進み、低温着火により火災となる。
 
 予防対策
熱源と壁などの間に、十分な距離があるか、熱を遮断する対策が取られているか再確認しましょう。

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